【条件出しの流れ】
①粉末供給量の計測と調整
粉末供給機から実際に噴出される粉末の量を測定し、機械に入力する指令値との関係を確認します。噴出された粉末の重さ(g)を計測することで、目標とする供給量に対して適切な指令値を算出します。その後、指令値に基づき、安定して目標量の粉末が供給されているかを検証し、精度の高い運転を実現します。
②ビード形成に向けた条件設定
粉末の供給量、レーザー出力、レーザー径、ガスの噴出量などの条件を複数パターンに設定し、試験的に1本のビードを形成します。ビードの状態を確認しながら、それぞれの条件を微調整し、安定してビードが得られる最適な条件を見つけ出します。
母材や使用する粉末の材質、製品が求める特性によって、最適な条件は異なるため、多様なパターンでの検証を行います。
③割断・樹脂埋め・研磨
形成したビードが母材にしっかりと溶融・接合されているかを確認するために行う断面観察の準備を行います。ビードを樹脂に埋め込めるサイズに切断し、樹脂埋めを行います。その後、断面を研磨し、表面を観察可能な状態に仕上げます。
⑤断面観察と最適条件の選定
研磨した断面はマイクロスコープを用いて観察します。ビードと母材との溶け込み状態をはじめ、断裂や亀裂、ポーラスの有無などを確認します。
複数の条件で形成したビードの中から、最も良好な結果が得られたものを選定し、そのときに使用した条件を次の積層工程に反映させます。
このように、ビードと母材の融合状態や内部構造を評価することで、品質を確保しています。